2013年09月24日

ミャークヅツの準備(其の弐)

ミャークヅツが近づくと、池間島の家は、どこも、庭や空き地の雑草をきれいにします。なので、今週の月曜日、剪定ゴミの回収日には、あちらこちらにビニール袋に入った雑草がゴミ収集車を待っていました。

凸凹家でも、ミャークヅツの前にきれいにしておきたかった場所があります。それは、お隣さんとの間にある10坪ほどの空き地。ここは、うちの土地でもなく、お隣さんの土地でもなく、つまり管理者が別の場所に住んでいる人なので、普段は荒れ放題です。

なぜ、ここをきれいにしたかったかと言うと、その隣に御嶽(ウタキ)があるからです。

このブログでも何度か書いたことがある、マハイナスウタキ(真南風為御嶽)です。

この御嶽は、「池間島の地名・池間島の聖地(伊良波盛男著)」によると、女神マハイナスミガガマ(真南風為メガガマ)が祀られていています。そして、御嶽の由来は、伝承によると、以下の通りです。

昔、ミガガマと言う女がいて、今の真南風為御嶽近くに住んでいた。相思相愛の夫が、仕事で伊良部島に渡っていたが、ミャークヅツを明日に控えても、北風が吹いていて帰って来ることができずにいた。どうしてもミャークヅツを夫と一緒に過ごしたいミガガマは、ハウダツ(蛇崎※)に下りて、穏やかな南風を吹かせてください、とオハルズ御嶽(大主神社)の神に祈祷をしたら、風は南風に変わり、夫は帆船で無事池間島に帰ってくることができ、夫婦揃ってミャークヅツを迎えることができた。
※蛇崎(ハウダツ):凸凹家南のスロープ横の崎

だから、ミャークヅツの前には、メガガマがハウダツに行けるよう、雑草狩りをしたかったのです。

ところが二人とも一週間前から風邪を引いてしまい、それがなかなか治らず、掃除ができないままでした。

そうしたら昨日、お隣さんが、代わりに掃除をしてくれて、通れるようになりました!

ミャークヅツの準備(其の弐)

明日からミャークヅツですが、ここ数日北寄りの風がやや強く吹いています。でも、きっと、一時、この風は止むはずです。

そして、マハイナスミガガマは、言うまでもなく、夫婦和合の神様なのです。

【其の参に続く】

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