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2011年12月04日

マクガンあんちーかんちー

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昨日、宮古島 海の環境ネットワーク主催の宮古島 海と自然カフェに参加してきました。

宮古島 海の環境ネットワークとは、宮古諸島の海洋域における自然環境及び生物の生態系に親しみ、その自然環境の維持・保全を目的とした活動の実施、環境保護意識の普及・啓発及びこれらの活動を推進するための指導者の育成事業を行うことにより、地域社会作りに寄与することを目的に設立された団体で、現在、特定非営利活動法人(NPO法人)の認可申請中です。

池間の宿『凸凹家』も、会員になっています。

その活動の一つ、宮古島 海と自然カフェは、海の研究者やガイドの話を聞き、その後でお茶を飲みながら気軽に気付きや驚き感想などを言える交流の場として、年に数回、不定期で開催することになっています。

そして、昨日は記念すべきその第1回目。「マクガンあんちーかんち(ヤシガニのあれこれ)」と題して、沖縄での甲殻類の研究者としても有名な、琉球大学非常勤講師・NPO法人海の自然史研究所代表理事の藤田喜久氏からお話をいただき、その後参加者全員で、質問や感想を述べ合いました。

藤田先生は、話の中で、ヤシガニには地域によって違う呼び名が数多くあり、それだけ人間の生活に密着した生き物であること。しかし、沖縄では乱獲で生息数が減少し、現在宮古諸島から八重山や沖縄本島へ多くの個体が営利目的で輸送されていること。さらに、ヤシガニは幼生期を海~海岸で暮らすことや、その成長は極めて遅いことなどを、写真や動画を使ってわかりやすく解説し、最後に、ヤシガニの保護のためには、
①成長(大型)個体の生殖能力が長けていることから、サイズによる採取規制の設定
②産卵期を含む採取禁止期間の設定
③自然海岸線の維持・保全

が有効であることをお話されました。

中でも印象に残った話は、宮古諸島にはまだヤシガニが数多く生息しているので、今のうちから保護を始めれば、絶滅の危機は容易に避けられると言うこと。さらに、ヤシガニは沖縄の生活・文化に密着しているので、一定の採取を是とした保護(例えば天然記念物に指定すると一切の採取ができない)が大切だと言うこと。

人間とヤシガニが共存できる宮古島・池間島であり続けるために、これからもできることからやっていきたい、と思った一日でした。


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Posted by 凸凹家 凸担当 at 22:13│Comments(2)環境・自然
この記事へのコメント
やしがに。
見た目と違ってナニゲに旨いですが、
確かに保護も必要でしょうね。
方針に賛成です。
Posted by ぶうにゃん at 2011年12月05日 10:42
>ぶうにゃんさん
 牧志では、100g1000円で売られているとか?
 公式記録で4kg、非公式では6kgの個体が確認されたらしいので、保護条例ができても、密漁はなかなかなくならないかも知れません。。。
Posted by 凸凹家 凸担当凸凹家 凸担当 at 2011年12月07日 22:45
 
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